ホーム
メッセージ
ダイアン随想録 
   アーカイブ
レースの歴史
編み物
WORLD EXPO(万博情報)
ニュース
イベント
カタログ
ショップ紹介
ダイアンのお気に入りスポット
スタディ・ハウス
プロフィール
お問合せ

ベトナム旅行記

2010年3月4日、私は夫と一緒に東京からベトナムへと旅立ちました。ベトナムについての何を知っている?何を期待してベトナムへ?疑問を抱いての出発でした。
私たちはホーチミンに到着しました。

「うわぁ・・・。」

飛行機を降りた瞬間に熱気を感じました。が、寒い冬から少しのあいだ解放されるのですから、それもまた心地の良い暑さでした。市街へと車で移動する道中、ガイドさんは色々な情報やアドバイスをくれました。そして、川沿いのホテルにチェックインしました。

さて、外へ一歩足を踏み出すと、そこには信じられない光景が。バイクや車が轟音をたてて、みな単一なスピードで走り抜けていきます。その音は、川の濁流を思い起こさせました。止めどなく流れる無数の人生の川?終わりなき感覚?流れを乱すのが恐ろしいような・・・。

vietnam2.jpg vietnam3.jpg

ベトナムの人々は、お互いに温和で友好的に生活をしていると言う第一印象を持ちましたが、これは、彼らの生活を往来するだけの旅行者に対してもまた、同じでした。もちろん、旅行者は観光業を通して、彼らの国に金銭をもたらすのですが、経済的なこととは関係なく、ベトナムの人々は異文化の人々を友好的に受け入れてくれるのです。

ホーチミンは印象的な街でした。ホテルにはまだ、19世紀フランス様式の古き栄光を見ることができました。私たち自身がベルギーの古都ブルージュに住んでいましたので、古いアンティークな建物に現代の贅沢な設備を取り入れることが時にどれほど難しいか、とても理解できるのです。

その後、私たちはメコン川クルーズに行きました。

vietnam1.jpg

ガイドさんは、ベトナムの歴史や人々、文化について多くのことを教えてくれました。ベトナムでの一ヶ月の平均収入が100ドル程度である、ということを知り、私は愕然としました。そのうえ、たとえ大学を卒業したとしても、職に就くことができるだけで喜ばしきことなのだそうです。

ガイドさんによると、ベトナムでの主な宗教は仏教ですが、少数のキリスト教、イスラム教やヒンズー教も存在するそうです。そして、皆がお互いの信仰を尊重しているのです。

ホーチミンで数日間を過ごした後、私たちはハノイへと移動しました。道路沿いには、とても豪華な家を何件か見ることができました。ホーチミンで見た建物の様式とは全く異なるものでした。ここで見た高く大きくそびえる家々の、優雅で古典的なデザインは、たくさんのスラム街とはっきりとした対象をなしているのでした。

タクシーは道を進みましたが、ハノイの古い区域にさしかかり、突如、狭い通りへと入りました。たくさんのベトナムの人々が、外に座り、食べたり飲んだり、休憩したり、談笑したり、物売りをしているのが目に入りました。実に面白い光景だったのですが、そこでタクシーは止まり、ドライバーは「ここがあなた方のホテルですよ。」と言うのです。「冗談でしょう。」
ハノイの古い地域のど真ん中で、辺りを見回せば、人、人、人。人はたくさんいますが、考えられそうな交通手段は全く見当たらない、この場所が?

そのホテルは、私たちヨーロッパ人が考える標準的な所謂「ホテル」とは全く異なったものでした。それでも、ホテルの従業員の人々はとても親切に「ご心配なく。快適なステイを約束しますよ。」といった思いの込められた目で、私たちを迎えてくれたのです。

実際、部屋は古風な魅力の効いた、興味深いものでした。そして、宿泊者である私たちに対する従業員の感情も、まっすぐな気持ちのよいものでした。ハノイでの滞在は、私たちにとって、とても意義深いものでした。私たちは多くのことを学び、そしてリラックスを心がけました。たとえ大部分の人々が貧しくとも、ここの人々は旅行者に詰め寄り、何かを乞うようなことはしませんでした。

私たちは、陶磁器作りの村バッチャン(Bat Trang)村を訪れました。ミンハイ・セラミック(Minh Hai Ceramics)の陶磁器は素晴らしく、全て手作り、手塗りにも関わらず、高価ではありません。模様は自然染料で絵付けがされています。例えば、黒色には燃やした竹の灰が使われているのです。

次の訪問先Chuyen Lua村は、絹製品で有名です。
ベトナムシルクは国の宝物です。およそ3000年前ベトナムの当時のプリンセスは、国民の生活を支え、なおかつベトナム文化のいしずえとなる素晴らしい仕事を、人々に提供したのです。

vietnam4.jpgvietnam5.jpg

私たちは、キルトのような手芸を見つけました。素晴らしいキルトやその他の作品は、農村の女性たちによって作られるのです。

VSB6 web.jpg VSB7 web.jpg
(photos courtesy of Mekong-quilts.org)

ホテルの近くに、この平和な雰囲気を醸し出すお店がありました。私の夫は、この店にある芸術作品に心を奪われました。その作品を作るのは、Le Van Anh 氏という、古きシャムの石彫刻の芸術を復活させた芸術家であることを知りました。色付けは、草、木の根や花など自然の材料を使ってされています。

このような美しい芸術を生み出すことができる人は、その心が純粋であるからに違いありません。
ベトナムの人々は、「ご先祖様」という考えをとても強く信じています。過去を尊重すると同時に、皆が幸せな人生を送れるような、そんな強い国を築き上げようという未来への勇気を併せ持つ、彼らのその強さは、そんな信念によるものなのかもしれません。

ベトナムの人々は、彼らの国とその伝統を、誇りとすることができるでしょう。
お話好き、でも、そこに不平は聞こえてこない、常に笑顔を絶やさない人々の中で時を過ごせたことを、私たちはとても有り難く思います。
何でも手に入れる事ができる人々が忘れがちな、「何気ないところに幸せはある」という世界へと目を開かせてくれたベトナムの人々に、感謝の気持ちでいっぱいです。『ありがとう!』


vietnam06.JPG