
桜。白い花、薄ピンクの花。その枝に、傘のような、丸い山高帽の形に花をつける。
既に8世紀から、日本ではお花見が楽しまれていました。1792年、将軍・吉宗は川沿いや山々に、たくさんの山桜を植えさせました。この頃から、お花見は日本人社会全体で人気の行事となったのです。
桜は、自然から贈られた喜ばしき贈り物であり、それを実感する日本の人々に幸福感を呼び起こします。

ヨーロッパのレースは王族や貴族の品でしたが、日本における桜もまた、同じでした。この花は最良種として誕生し、唯一の使命は美しく咲くこと。桜の花は、幸運の兆しです。
満開の花を眺めるのは、楽しく喜ばしいことです。今年は桜が開花してから気温が下がり、自然は例年よりも長くの間、桜の花を咲かせてくれました。自然が人々に、人生のはかなさとは・・・をより深いかたちで表現してくれたのかもしれません。

桜は愛・愛情を象徴します。川の両岸から伸びる桜の枝が、互いに届き合おうとしています。桜が私たちに「平和」を表現して見せてくれるのです。
私たちも、互いの手を取り合ってみましょう。

毎年毎年、桜は美しくあろうと全力で咲きます。
恵まれない土壌に育つ桜もあります。そんな桜は、豪華な花を咲かせる、とても強靭な樹へと育ちます。それは、どんな背景があろうとも、人は誠実で素晴らしい人格へと育つことができる、と言うことを教えてくれているようです。
そして花が終わると、花びらは散り、川の流れに運ばれていきます。どの花びらも同じ方向へ。