イギリス、ダービーシャー州のある会社は、自社がケンブリッジ公爵夫人のウェディングドレスに関係していた事に気付いて、驚いています。

イルケストンのクルニーレース社は、そのドレスの製作に携わることを望んでいました。

しかしながら、結婚式の後でドレスに関する詳細が公表されるまで、クルニーレース社はドレスのデザインに自社のレースが使用されていた事に気付きませんでした。販売部長であるケイト・ナイトさんは「レースは花嫁のドレスでは、アンダースカートにつかわれていました。そしてトレーン(引き裾)に使われたモチーフもいくつかありました。」そして、「ブライドメイドのアンダースカートと首周りや袖口に使われていたのが、一番目立ちました」と付け加えました。

自社のレースが使われているかもしれないと考えた最初の手がかりは、ドレスが“フランスのシャンティリ・レースとイギリスのクルニーが施されている”と描写されたときだったとナイトさんは言います。
「その時私は、“願わくば、私たちのレースであって!”と思いました。」
「私たちは英国に残る唯一のレース製造業者ですので、
ドレス製作にはイギリス製品を使いたいとの王室の意向が発表された時には、
我が社が製作に関われるかもしれないと、期待しました。」
クルニーレースは、伝統的なリバース機とジャガード機を使って作られています。
「でも私たちは、式当日以前には知り得なかったのです。」
そしてドレスメーカーは、同社のレースがアレキサンダー・マックイーンのサラ・バートンによってデザインされたドレスに使用されたことを明かしました。
クルニーレース社は、産業革命の始まり、布地が初めて機械によって生産された1760年代にメイソン・ファミリーによって設立されました。
クルニーレース社で扱うパターンの多くは、世界中の他のどこを探しても製造されていません。
ロイヤル・ウェディングの翌日、同社の多くのスタッフは、hello誌やGrazia誌といった雑誌で、どこにレースが使われているかを見つけようとしました。
クルニー社は、このロイヤル・ウェディングがいわゆる“廃れつつある産業”の景気回復の後押しとなることを望んでいると言います。
「これは、間違いなく世間をレースに注目させ、英国にまだレース製造業社が存在するという事を印象付けますので、この段階ではどんなことでも助けになります。」とナイトさんは語りました。
洗練された機械によって生産された素晴らしいレース・デザインは、レースを一般の人々にも手に届くものにしました。装飾的でエレガントな布地としてのレースは、決して私たちの社会から姿を消すべきではありません。ハンドメードのレースは商業上の対価を得るには、時間を消費しすぎます。器用で機械に強い人々が、常にこの複雑な機械を操り、世界中の人々のためにレースを供給する事ができることを望みましょう。
(記事ソース:BBC 2011年5月12日)