ホーム
イントロダクション
アンティーク・レースの歴史
   アーカイブ
WORLD EXPO(万博情報)
ニュース
イベント
カタログ
ショップ紹介
スタディ・ハウス
プロフィール
お問合せ

ダッチレース



このレースをダッチレースと呼ぶ理由は、至ってシンプルです。このレースは、ベルギーのフランダース地方で、オランダへの輸出用に作られていたのです。ダッチレースはその模様から、カリフラワー、または菊レースとも呼ばれます。その時代の人々の肖像画をみると、ダッチレースは厚く、密に編まれた丈夫なレースであったことがわかります。それは、彼らのコスチューム上で、素敵な効果とコントラストをなしていました。ダッチレースは、その素材となっている亜麻糸の質で有名になりました。フランドルの糸は、オランダのハーレム市で脱色されていましたが、それは、世界一の亜麻糸とされていました。



17世紀のイギリス人旅行者が書いた物語を読むと、オランダの家々にはレースが溢れていたということがわかります。これらのレースは、衣類の装飾に使われていただけではなく、家庭用品の装飾にも使われました。真鍮製品や鍋などまでもが、レースで覆われていたのです。オランダでは、レースを使う、珍しい習慣もいくつかありました。例えば赤ちゃんが生まれた時、その誕生を知らせるために、レースを家のドアノッカーに結びつけました。これは単にデコレーションとしてではなく、実用的な目的もあったのです。ドアノッカーに結ばれたレースが、ドアがノックされたときの音を打ち消し、赤ちゃんがノックの音で起きてしまう、ということを防ぐことができました。ダッチレースはオランダを通して、ヨーロッパの他の地域やアメリカにも輸出されました。




ダッチレース、17世紀、特徴

*連続糸技法
*モチーフは、ほとんどがカリフラワー、または菊のデザイン。
*モチーフは、クロスステッチとJoursと呼ばれる小さいホールで、たいへん密に作製されている。
*モチーフはホールステッチの輪で囲まれている。
*モチーフは輪郭線(糸)で囲まれていない。
*ボーダーはほとんどがまっすぐで、一方にピコットが施されている。  
*グランドはほとんどが、クロスステッチもしくはホールステッチによる、ポアンド・パリ・グランドである。
*使用された麻糸が非常に細かったため、グランドは編んだように見えた。
ダッチレースという名前だが、このレースはフランダースで作られた。