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ウォー・レース

これは、ポアン・ド・パリのテーブルクロスで、第一次世界大戦時に作られたものです。デザインの中にはそれぞれの国を表すシンボルが描かれており、鷲はアメリカ、菊は日本、ライオンはベルギー、鶏はフランス、熊はロシア、ユニコーンはイギリスを指します。
このレースは、戦時中の支援に対する感謝の意を込めて作られたものです。Herbert Hoover(第31代アメリカ大統領)が、貧困下の彼らに食べ物やレース作りの糸までも援助したお陰で、レースメーカー達は再び働くことが出来たのでした。
左写真の鷲はアメリカを表しています。

Herbert Hooverは、ベルギーのレース委員会に1億4千万ドルを寄付しました。ベルギーのレースメーカー達は酷い労働条件下にあり、レースのための糸どころか、食べる物さえ事欠く状況でした。Herbert Hooverからの寄付は、こんな状況から彼らを救ったのです。
左下はベルギーを象徴したライオンです。

前述のレース委員会は、1911年に、ベルギーのレースメーカーを援助する目的で設立されました。もともとは「Les Amies de la Dentelle(レースの友)」と呼ばれ、当初からクイーン・エリザベス・オブ・ベルギーの後援を受けていました。Herbert Hooverに援助を要請したのも彼らです。ドイツ軍によるベルギー占領後、レース委員会と名前を変えています。

左下の熊はロシアを表しています。1917年のロシア革命後は、ロシアのシンボルをモチーフとして使うことを避けていたことから、このテーブルセンターは大戦中に作られたことがわかります。

他に、フランス(鶏)、イギリス(ユニコーン)、日本(菊)などのシンボルが見られます。
このテーブルクロスは、他のウォーレースと同様、Herbert Hooverの援助に対する感謝の気持から作られたものです。
Herbert Hooverの妻に寄付されたレースの内いくつかは。ホワイトハウスで使われていたそうです。